「シニア世代の両親がスマホデビューしたいらしい」
「キャリアは高いから格安スマホで探しているんだけど・・どんな機種がいいのかな?」
60歳以上のご両親にふさわしいスマホを選ぶのは難しいですよね。
私たちには普通に使える機種でも、
- 両親は操作方法がわからないのでは
- 文字が小さくて読めないのではないか
と不安になって選べない方も多いと思います。
そこで本記事では
- わかりやすいホーム画面
- 文字サイズを大きくできる
以上の機能がある、シニア向けの機種とそのおすすめポイントをまとめました。
この記事を読むことで、ご両親におすすめのスマホがわかります。
クリックで移動 [目次]
シニアの約半数がスマホをもっている
まず、シニアのスマホの利用実態を見てみましょう。
下記の表は、60代と70代の方に対して「ガラケーとスマートフォンのどちらを使用しているか」を調査したものです。
60代 | 70代 | |
スマートフォンを保有している人 | 51.9% | 35.7% |
ガラケーを使っている人 | 42.9% | 54.9% |
どちらも使っていない人 | 5.2% | 9.2% |
参考:シニアの携帯電話所有内訳※年代別-MMD研究所(lhttps://mmdlabo.jp/investigation/detail_1654.html )
70代ではスマホの使用率は35.7%と低いですが、60代では逆に51.9%と半数以上となっていることがわかります。
これは2017年のデータですので、現在ではスマートフォンを使用している方はもう少し増えているでしょう。
シニア向け機種の保有率はわずか1.4%
スマートフォンを保有しているシニア世代の方のうち、いわゆる「シニア向けスマホ」はどのくらいの人が使用しているのでしょうか?
実は、アンケートに答えてくれた人を母数とすると、1.4%の人しか「シニア向けスマホ」を保有していません。
シニアの携帯電話所有内訳 | |
普通のスマートフォン | 46.8% |
普通のガラケー | 41.6% |
携帯電話を持っていない | 6.1% |
シニア向けガラケー | 4.1% |
シニア向けスマホ | 1.4% |
参考:シニアの携帯電話所有内訳(https://mmdlabo.jp/investigation/detail_1654.html )–MMD研究所のデータを抽出
つまり、スマホをもつシニア世代のほとんどの方は、一般的なスマートフォンを使っているということです。
なぜシニア向けスマホの利用率が低いのかというと、これは筆者の想像ですが、「シニア向け」という言葉自体に拒否反応がある方が多いのではないでしょうか。
「シニア向けスマホを使うほど老いていない」・「自分はまだまだ若い」という気持ちを持っている方が多いことで、普通のスマホのほうが購入されているのかもしれません。
ですから、私たちは「シニア向けスマホ」をあえて選択する必要はないでしょう。
格安スマホでも大丈夫?
「大手キャリアではなく格安スマホにしたいんだけど・・・両親はちゃんと使えるかな?」
価格が安いことが魅力の格安スマホは、大手キャリアに比べてサポートが少ないことが特徴です。
大手キャリアだとお店の人がやってくれる、MNP番号の取得やSIMカードの入れ替え作業、電話開通手続きなどは、格安スマホだと利用者自身がやることになります。
これらの設定は、おそらく高齢のご両親には難しいでしょう。
ですから、スマートフォンの申し込みや最初の設定は、家族の方のサポートが必要です。
現地訪問サービスを使うのも◎
もし、遠方に住んでいてご両親をサポートするのが難しい場合は、現地訪問サービスを提供している格安スマホを利用するとよいでしょう。
ご両親には難しいと思われる初期設定を、スタッフの方がご自宅まで訪問して行ってくれます。
有料にはなりますが専門の方がサポートしてくれますので、家族の方が遠方にいても問題ありません。
現地訪問サービスを実施している格安スマホ会社は、次の6社です。
- LIBMOモバイル
- QTモバイル
- mineo
- OCNモバイルONE
- 楽天モバイル
- BIGLOBEモバイル
ご両親向けのスマホを購入する際に参考になさってください。
シニア世代におすすめの普通の機種5つ
では、シニアにおすすめの機種を見ていきましょう。この章では、普通のスマホでありながら、文字を大きくしたり見やすいホーム画面にしたりできるスマホをピックアップしました。
- AQUOS sense2
- ZenFone Live L1
- Zenfone Max M1
- HUAWEI P20 lite
- HUAWEI nova lite 3
以上の順番に説明します。
➀AQUOS sense2
画像引用元:AQUOS sense2 SH-M08 SIMフリーの特長|AQUOS:シャープ(https://jp.sharp/products/shm08/index.html)
AQUOS sense2の仕様・価格
機種 | AQUOS sense2 |
大きさ | 約148mm×約71mm×約8.4mm |
重さ | 約155g |
ディスプレイ | 約5.5インチ |
価格 | 32,800円 |
月額費用(概算) | 月額3,243円(DMMモバイルの音声通話SIM3GBプランの場合) |
AQUOS sense2のおすすめポイント
画像引用元:AQUOS sense2 SH-M08 のユーザビリティ-SHARP(https://jp.sharp/products/shm08/usability.html)
AQUOS sense2のおすすめポイントはかんたんに使うための「かんたんモード」機能です。
ホーム画面には特大アイコンとワンタッチボタンを配置。見やすいコントラストにしたり、文字サイズを大きくしたりする機能がありますので、視力が弱くなった方でも見やすいでしょう。
ディスプレイサイズも5.5インチなので十分に大きく、不自由はないはずです。
AQUOS sense2の取扱店
AQUOS sense2の取扱店は、次の9社です。
- DMMモバイル
- LIBMOモバイル
- IIJmio
- mineo
- OCNモバイルONE
- LINEモバイル
- 楽天モバイル
- BIGLOBEモバイル
- UQモバイル
②ZenFone Live L1
画像引用元:ZenFone Live (L1)-ASUS(https://www.asus.com/jp/Phone/ZenFone-Live-L1/Features/)
Zenfone Live L1の仕様・価格
機種 | Zenfone Live L1 |
大きさ | 約71.7mm ×約147.2mm × 約8.1mm |
重さ | 約140g |
ディスプレイ | 5.5インチ |
価格 | 16,800円 |
月額費用(概算) | 月額2,500円(LINEモバイルの音声通話SIM 3GBプランの場合) |
Zenfone Live L1のおすすめポイント
画像引用元:Zenfone Live(L1)製品カタログ(https://www.asus-event.com/pdf/asusjp-brochure-ZA550KL.pdf)
Zenfone Live L1のおすすめポイントは、大きな文字とわかりやすい画面表示の「簡単モード」です。ホーム画面に大きなアイコンが表示されますので、使いたい機能が一目でわかります。
また、圧倒的に安い価格も魅力。画面も5.5インチで見やすいですし、3000mAhの大容量バッテリーで電池持ちも安心です。
Zenfone Live L1の取扱店
Zenfone Live L1は、以下の9社で取扱いしています。
- DMMモバイル
- LIBMOモバイル
- UQモバイル
- IIJmio
- mineo
- OCNモバイル
- LINEモバイル
- 楽天モバイル
- BIGLOBEモバイル
③Zenfone Max M1
画像引用元:ZenFone Max (M1) (ZB555KL)-ASUS(https://www.asus.com/jp/Phone/ZenFone-Max-M1/)
Zenfone Max M1の仕様・価格
機種 | Zenfone Max M1 |
大きさ | 約70.9mm ×約147.3mm × 約8.7mm |
重さ | 約150g |
ディスプレイ | 5.5インチ |
価格 | 22,800円 |
月額費用(概算) | 月2,335円(mineoの音声通話SIM3GBプランの場合) |
Zenfone Max M1のおすすめポイント
Zenfone Max M1のおすすめポイントは、Zenfone Liveと同様に搭載されている「簡単モード」です。大きくて見やすい画面にできますので、目が悪い方でも操作しやすいでしょう。
また、Zenfone Max M1は4000mAhの大容量バッテリーを搭載しています。ですから、ヘビーに使っても電池の減りを気にすることがありません。
デュアルカメラ搭載など、前出のZenfone Live L1よりスペックが良いので十分満足して使えるでしょう。
Zenfone Max M1の取扱店
Zenfone Max M1は、次の5つの格安スマホで取扱があります。
- DMMモバイル
- LIBMOモバイル
- IIJmio
- mineo
- BIGLOBEモバイル
④HUAWEI P20 lite
画像引用元:P20 lite-HUAWEI(https://consumer.huawei.com/jp/phones/p20-lite/)
HUAWEI P20 liteの仕様・価格
機種 | HUAWEI P20 lite |
大きさ | 約71 mm×約149 mm×約7.4 mm |
重さ | 145g |
ディスプレイ | 5.84インチ |
価格 | 29,400円 |
月額費用(概算) | 月額2,290円(QTモバイルの音声通話SIM3GBの場合・1年目) |
HUAWEI P20 liteのおすすめポイント
画像引用元:HUAWEI P20 lite 取扱説明書-Ymobile(https://www.ymobile.jp/lineup/p20lite/data/huawei-p20-lite_userguide.pdf)
HUAWEI P20 liteのおすすめポイントは、ホーム画面をシンプルにする「シンプルモード」です。ただし、他のスマホの簡易モードと少し違い、四角いタイルが並んだような画面になります。
また、画面は非常にきれいですし、軽くて薄くて持ちやすいです。メモリも4GB積んでいますので、アプリがサクサク動きます。
若者にも非常に人気がある機種ですので、満足して使えるでしょう。
HUAWEI P20 liteの取扱店
HUAWEI P20 liteは、次の8社で取扱っています。
- QTモバイル
- IIJmio
- mineo
- OCNモバイルONE
- LINEモバイル
- 楽天モバイル
- UQモバイル
- Ymobile
⑤HUAWEI nova lite 3
画像引用元:HUAWEI nova lite 3-HUAWEI(https://consumer.huawei.com/jp/phones/nova-lite3/)
HUAWEI nova lite3の仕様・価格
機種 | HUAWEI nova lite 3 |
大きさ | 約73.4 mm×約155.2 mm×約7.95 mm |
重さ | 160g |
ディスプレイ | 6.21インチ |
価格 | 26,880円 |
月額費用(概算) | 月額2,929円(DMMモバイルの音声通話SIM 3GBプランの場合) |
HUAWEI nova lite 3のおすすめポイント
HUAWEI nova lite 3のおすすめポイントは、進化した簡易モードです。
ホーム画面を簡易的に表示させる機能ですが、P20 liteのようなタイル表示ではなく大きなアイコンを配置。従来よりも操作性がアップしました。
画面は2340×1080ピクセルのTFT液晶で非常にきれいですし、画面サイズも6.21インチと従来のスマホよりも大画面となっています。
HUAWEI nova lite 3を取り扱っている格安スマホ
HUAWEI nova lite 3は、次の9社で取り扱っています。
- DMMモバイル
- QTモバイル
- IIJmio
- mineo
- OCNモバイルONE
- LINEモバイル
- 楽天モバイル
- BIGLOBEモバイル
- UQモバイル
シニア向けにカスタマイズされた機種2つ
「普通のスマホもいいけど、うちの両親にはやっぱりシニア向けの機種かな・・・」
そんな方には、UQモバイルとYmobileがおすすめです。
というのも、シニア向けスマホを取扱っているのがこの2社だからです。それぞれの取扱機種を順番に見ていきましょう。
- おてがるスマホ01
- かんたんスマホ
➀おてがるスマホ01
画像引用元:かんたんな操作性 | おてがるスマホ01-京セラ(https://www.kyocera.co.jp/prdct/telecom/consumer/lineup/otegaru-sumaho-01/function1.html)
おてがるスマホ01の仕様・価格
機種 | おてがるスマホ01 ※UQモバイル専売 |
大きさ | 約72mm×145mm×8.7mm |
重さ | 約136g |
ディスプレイ | 約5.0インチ |
価格 | 36,828円 |
月額費用(概算) | 月額3,002円(UQモバイルの音声通話SIMプランSの場合) |
おてがるスマホ01のおすすめポイント
おてがるスマホ01のおすすめポイントは、使いやすさに特化している点です。
使いやすい画面であることはもちろん、基本操作をまとめた冊子をもらえますので、じっくり操作を学べます。
サポートボタンを押すと解決方法を案内してくれますし、UQモバイルのサポートセンターへの電話番号もあらかじめ登録されていますので、困ったときはすぐに解決できるでしょう。
おてがるスマホ01の取扱店
おてがるスマホ01は、UQモバイルで取扱があります。
②かんたんスマホ
画像引用元:かんたんスマホ-京セラ(https://www.kyocera.co.jp/prdct/telecom/consumer/lineup/kantan-sumaho/)
かんたんスマホの仕様・価格
機種 | かんたんスマホ ※Ymobile専売 |
大きさ | 約71mm×147mm×9.2mm(突起部を除く) |
重さ | 約142g |
ディスプレイ | 約5.0インチ |
価格 | 60,156円 |
月額費用(概算) | 月額3,002円(Ymobileの音声通話SIMプランSの場合) |
かんたんスマホのおすすめポイント
かんたんスマホのおすすめポイントは、大きな文字と必要なアプリに絞ったシンプルなホーム画面です。3つの外部ボタンから、よく使う「電話」と「メール」、「ホーム」を切り替えできるため、操作に迷うことがありません。
また、サポートボタンを押すとスマホが自己診断して解決策を提示。直らない場合は、専用のサポートセンターへすぐに電話できます。
かんたんスマホを販売しているYmobileは、60歳以上の方には月額1,000円の「だれとでも定額」を無料で提供しています。
つまり、いくら話しても国内通話が0円になりますので、電話代がかからずお得になります。
かんたんスマホの取扱店
かんたんスマホは、Ymobileで取り扱っています。
まとめ
シニア向けの格安スマホのおすすめ機種について解説しました。
シニア向けのスマホと普通のスマホのどちらにするかを、まずご両親に聞いていただくことで、選ぶ機種の方向性を決められると思います。
普通の機種でも、今回ご紹介したものはホーム画面を簡易的に表示させたり文字を大きくできたりしますので、不便なく使えるでしょう。
ただ、スマホの最初の設定はシニアの方には難しいので、家族の方がサポートするか、格安スマホオプションの訪問設定サービスを利用しましょう。
ぜひご両親に喜ばれる機種を選んでください。
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