写真や音楽だけでなく、スケジュール管理も、パソコンと同期すると便利ですし、iTunesを利用してバックアップを取るときも、必然的に同期することになります。
しかし、iphoneと同期できるパソコンは基本的に1台で、1つのiTunesライブラリとしか同期できません。
そのため、パソコンを新しく買い替えたり、家族と共用だったパソコンを自分専用のものに替えたりした場合、同期できなくて困るということが起こってしまうのです。
iphoneを同期していたパソコンを買い替える可能性は誰にでもありますよね?
特に、WindowsXPのサポートが終了したときのように、大勢の人がパソコンを替えざるを得なくなる事態も実際にあるのです。
iphoneをパソコンと同期している人が全員パソコンやデバイスについて詳しいわけではありません。
新しいパソコンでiTunesを再ダウンロードして、いざ同期しようとしたときに「このiphoneは他のiTunesライブラリと同期しています」などというメッセージが出たら、かなり戸惑うはずです。
しかも、このメッセージの後に「iphoneの内容を消去し、このiTunesライブラリと同期してもよろしいですか?」と聞かれるので、パニックに陥ってもおかしくありません。
新しいパソコンに再ダウンロードしたiTunesでiphoneを同期するのであれば、データが消えてしまわないように対策を取ってからにしましょう。
ここでは、iphoneと同期していたパソコンを替えたときの移行手順や、同期の際の注意点についてご紹介します。
1.iphoneと新しいパソコンを同期する方法と注意点
まず、パソコンにダウンロードしたiTunesを通して、パソコンのデータとiphoneのデータを同じ状態にしていることを「同期」といいます。
同期を設定すると、パソコンとiphoneをケーブルでつないだり、インターネットに接続したりするだけでデータ内容を同じにするという便利な機能です。
しかし、パソコンを買い替えなくても、少し設定を間違えただけで、データが勝手に削除されたり、音楽などが二重登録されたりというトラブルがあるのがiTunesです。
もし、何も処理せず新しいパソコンにダウンロードしたiTunesにつないでしまったら、空のiTunesの中身にiphoneの中身が同期されてしまい、データが消えてしまいます。
そこで、新しいパソコンとiphoneをつなぐ前に、古いパソコンの中身を新しいパソコンに移さなければならないのです。
例えば、音楽であれば、ミュージックフォルダのiTunesフォルダの中に保存されていますから、フォルダごとコピーすればよいということになります。
古いパソコンのiTunesデータを含むフォルダをUSBメモリやDVDなどにコピーし、それを新しいパソコンの同じ場所に移してやると、新しいiTunesの中身が古いパソコンの中身と同じになります。
この状態にしてから、iphoneと新しいパソコンをつなぐようにしましょう。
新しいパソコンにiTunesをインストールしてから、コピーした古いパソコンのデータを上書きします。
2.iphoneの同期データを「外付けHDD」に保存していた場合の移行手順
iphoneと古いパソコンの同期データを、外付けのHDDに保存していた場合は少し手順が違います。
まずは、新しいパソコンにiTunesをインストールして起動します。
メニューバーを表示させ、「編集」「設定」「詳細」と進み、「iTunes Mediaフォルダのある場所」の「変更」をクリックします。
外付けHDDに保存されている「iTunes Media」のフォルダを選んで「フォルダの選択」をクリックすれば設定完了です。
ただし、外付けHDDを新しいパソコンにつないで使う際にエラー表示が出る場合があります。
そのような時は、外付けHDDのプロパティからセキュリティタブをクリックし、「編集」「Everyone」の順に選び、「フルコントロール」にチェックを入れ「OK」をクリックして設定し直してください。
まとめ
iphoneを新しいパソコンにつないで同期する前に、きちんとデータを移行しておきましょう。
パソコンやデバイスに詳しくない人にとっては「データが守れるのかどうか?」とても不安な作業だと思います。
しかし、手順通りにおこなえば恐れることはありません。
新しいパソコンへ移行する前に、古いパソコンからデータをUSBやDVDなどに必ず保存してくださいね。
パソコンを買い替えると、iTunesのデータだけでなく、その他の設定もたくさんあって大変ですが、データの扱いは慎重におこないましょう。
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